とつろぐⅡ

A.B.C-Zに関する舞台·コンサート·の鑑賞記録

BACKBEAT総括

正直。

ストーリー的には、好きなジャンルではなかったんです。

60年代のロックの世界

繰り返す下ネタは、気分がいいものでないし。

ドラッグものの演出は、本当に嫌悪感しかない。

昔、映画館に映画みにいって、ドラッグの描写みて、途中で退席したくらい、好きでない。

 

アストリッドとのラブシーンはいいけど。

娼婦とのラブシーンも、苦手。

 

 

ドラッグをする人たちのことや

娼婦街で遊ぶ人の事は

嫌悪感があるので。

 

アートカレッジの教諭たちの視点の方が

極端だけど、近いと思う。

 

だから、嫌悪感が先立って、感情移入できないし。

ストーリーに入ることが出来なかった。

 

 

集中力が続かなくて。

途中で飽きてきて。

あくびが出るのを我慢していたし。

早く終わらないかなぁ。

と、ほぼ毎回思ってました。笑

 

 

舞台見てて、早く終わらないかなぁなんて、思うことって

トイレ我慢してる時とか、急な体調不良の時くらいで、ほとんど経験ないので。

ほんとに私にしては珍しいです。

 

観劇後はぐったり疲れて。

ほんとに、観劇だけで体力消耗が激しい舞台だったなぁ。

とおもいます。

 

 

初日のバンドは、そりゃ、初心者の荒削りバンドだから仕方ないど。

大学の軽音楽部の学祭のバンドレベルだな。

特にドラムが下手だなぁと思って。

強く叩けばいいってもんじゃないし、ドラムがうるさいなーというのが印象。

これ、複数回見るの大丈夫かな?

というのが、初日を見た時の感想でした。

 

 

そんなかんじで初日はあまりいい印象をもてなかったのですが、

翌日、翌々日と舞台のことを自然と反芻していました。

見ていた景色がきれいだったなぁと、思い返すし

舞台で使われていたメロディが、頭に流れて。

不思議とあの世界に浸りたいという禁断症状がでてくる。

気づいたら日々の生活の中でジョニーBグッドを口ずさんでるし、

ほかの曲もふとした時に、頭の中で流れてる自分にびっくり。

(今は尾藤さんの声でハウンド・ドッグがずっと流れてる。笑)

 

やっぱり、世界的な音楽ばかりだし

加藤くん歌上手いし

そうなるのも当たり前といえば当たり前なのかもしれないなーと、

ぼんやり思って平日5日間を過ごし、迎えた次の土曜日の観劇。

 

バンドがすごく良くなってて。

本番重ねて1週間で、こんなにも成長するのか!

と驚きました。

ドラムの耳障り感も軽減していてびっくりしました。

(耕平くんが好みのイケメンってことも手伝って、

一気に耕平くんのファンになってしまった、

わかりやすいヲタクw)

翌日の日曜日はチケット持ってませんでしたが、衝動的に当日券で入場

 

ライブも素直に楽しんでいたのですが。

戸塚くんのベースがすごく優しくて丁寧で。

性格出てるなぁと思って、

ついついベースの音に耳をすまして聞き耳をたてる

ようになりました。

そうすると自然とベースの音を聴く癖がついたのか

シチュが抜けたあとのポールのベースも聴くようになってしまいました。笑

 

戸塚くんの丁寧で真面目なベースとくらべて、JUONさんのベースはとても軽快というか。

曲の印象にあわせて音の色がかわるのが、耳にすごくここちよかった。

(まぁきっとそれも、ポールの弾き方に寄せたんだと推測しますが)

戸塚くんの音は、心にここちよかった。

どちらも好き。

 

 

音楽もそうですが。

何より戸塚くんが、凄く美しくて。

戸塚くん演じる、スチュアート サトクリフという存在が

"芸術品"だった。

 

舞台を囲う額縁の中に収まる舞台

それがひとつのアート作品というか。

 

ただ、とつかくん演じるスチュが美しいし。

額縁や鏡のセット。

アストリッドの部屋。

写真室

全てがスチュアート サトクリフという芸術作品を引き立たせる背景。

 

凄く美しかった。

終わってからもロスが続いて。

是非、再演して欲しいと思うほど。

 

まず、最初にスチュが立ってるシーンから、圧巻の美しさ。

とりあえず、友達にみどころはどこ?と聞かれたら、

オープニングの戸塚くんが美しいから、まず、そこみて!

と言ってたくらい。笑

 

そしてオープニングのビートルズの登場シーンもかっこいい。

黒一色の中に浮かぶスチュの赤!

 

JUONさんのギターソロにあわせて、アストリッドへの想いを叫ぶスチュのシーンもいいし。

むしろここは、JUONさんのギターの音と歌がすごく良かった。

 

その後のビートルズかアストリッドか悩んでいることを表現したであろう

光の線の上を歩くシーン。

 

途中からか?あたしが途中から気付いただけなのか?

息をゼーハーゼーハーさせる演技が、あたし的には腑に落ちなかったけど、

額縁のセットとあわせて、本当にそれが1つのアート作品に見えた。

 

1幕ラストのシーン、

ビートルズが強制送還されるシーンも。

スローモーションになってる演出がとても綺麗で、"美しい"と思った。

 

シチュが面接を受けに行った日、泥酔したジョンとポールのセッション。

ジョージとピートは、セットの上にいて、それぞれに青春(言い方が世代)してて

ライトの加減が絶妙というか。

全部ひっくるめて、舞台上に見える景色がきれいだった。

 

灯台のシーン

真っ暗の中戸塚シチュが、ライトに照らされたり闇に包まれたりするあのシーンも、

ただただ美しかった。

ここは、1階席より2階席でみるほうがよりシンプルに美しかった。

あれはもう、戸塚くんの役者としての表現力がなせる技だと思う。

もちろん、彼自身が美しいというのもあるけど。

 

キャバーンのセットも60年代の色が強くて好きだった。

そのセットの下で、デビュー後のスーツにマッシュルームヘアの完成形のビートルズも、

スーツの色とセットとの組み合わせが良くて、

綺麗だなぁ。好きだなぁと思った。

 

また、亡くなったスチュが客席に現れる景色も綺麗だったし、

最後に、亡くなったジョン・レノンを迎えに来て、一緒にあちらの世界に行く演出。

あの真っ暗のステージに額縁だけがある景色もまた綺麗だったなぁ。

 

とにかく、とても綺麗なエンディングでした。

色の使い方がすごく上手い。

と思いました。

 

最後に、あの、真ん中にあった額縁の演出がわたし的にすごく好きで。

あの額縁の演出の発想が凄くいいなと思いました。

 

私の中であの額縁はどこでもドアのようなものにみえてて。

どこでも額縁と勝手に1人で呼んでました。笑

 

あそこにあれがあるだけで、"移動"が表現できてしまうところがいい。

 

 

 

この感動した全ては、石丸さんの素晴らしさなんだろうな。

 

女性だからこそ出せる繊細さなのか。

これが蜷川イズムの繊細さなのか。

(同時期に公演があった、蜷川さん演出の海辺のカフカの舞台の景色もとても繊細で美しかったから。)

 

ひとつひとつ切り取ったシーンが美しくて。

シーンを別々に切り取って芸術品として

戸塚くんの美しさを味わうという楽しみ方で、楽しみました。

 

 

大和、大千秋楽でのアンコールライブの戸塚くんは、限界超えた顔してて。

 

あー、燃え尽きたんだろうな。

振り絞ってるなーって、思いながら、戸塚くんを見守りつつ、ライブを楽しみました。

 

アンコールをせがむ客席に、「お、と、な」

と諭してるとき、私は、早くゆっくり休んでねーと、思いながら母親の目で見ておりました。笑

 

そんな、BACKBEAT

最初は、正直しんどいと思ってたのに。

、、、結局8回みました。笑

 

今までの戸塚くんの個人舞台でこんな回数見たの初めてだと思います。

(まぁ、期間が長かったのと、これまでよりチケットが入手しやすかったからが1番の理由ですが)

 

日々進化しているし、見れるだけ見ないと損!

今のスチュは今しかない!

と直感で感じて、衝動的に増やしてしまいましたが、全く後悔ないです。

 

全て同じメンバーで、

再演して欲しいし。

(でもその時は、夏子ちゃんにヤキモチ妬いちゃうかもなんで、どーしよう。夏子ちゃんの成長もみたいし、でも、別の人の方がヤキモチ妬かなくていいのかもーと、悩む。笑)

アンコールライブとかもやってほしいし。

 

熱が全然冷めない。

ほんと、アツイ舞台だったんだなぁ

出演者全員の方が好きになり、

大和アンコールでのライブは本当に最高だった。

 

カンパニー全員がラブで包まれていたからこそ、こんなにも素晴らしいものができたんだなぁと勝手に思ってます。

 

 

出演者の皆様

スタッフの皆様

こんな素晴らしい作品と出会わせてくれて、ありがとうございました。

 

Be Bop a Lula‼︎‼︎