【20190714】奇子(水戸プレビュー公演)
奇子を見ずして五関晃一を語るな
と言いたいほどに、五関くんの代名詞となる作品になったのではないでしょうか?
ほんとうに、五関くんは、2次元をやらせると天下一品!!!(ラーメンじゃないよw)
何よりも、最初から最後まで、五関晃一が美しい!
その美しさにうっとりさせられる、1時間45分。
どうか、DVD化してほしい。
DVDが無理なら、WOWWOWで放送してほしい。
様々な理由があって、行きたくても観に行けない方もいらっしゃると思います。
その人たちにも見てもらいたいから!!!
後世に残した方がいい。
足を運べる人達だけで独占するのは勿体なさすぎる。
原作を読んで、嫌悪されてる方がいるならば、安心してもらいたいです。
女性向けに作られていますので、内容の割に、視覚的にとても爽やかなんです。
R指定のドラマを昼ドラ程度に収めてると言うとわかりやすいでしょうか?
男女の交わりのシーンも、ダンスや喘ぎ声でごまかしているし、
殺害のシーンも血糊や小道具などを使わず、身振りで表現している。
奇子が裸でいるシーンも、通常の舞台であれば、本当に脱ぐか、裸の全身タイツを着て表現するところを、セリフで裸であることを表現していて、衣装を着たままで進行されている。
このように、直接的に表現されていないので、目を覆いたくなるような内容のものに生々しさが全くないので、
重い内容のドラマにも関わらず、舞台は爽やかに進行されています。
視覚的にも、赤を基調とした衣装と小道具の色の統一感が、美しかった。
ただただ中屋敷さんの演出力に脱帽。
仁郎は、五関くんが五関くんのまま演じています。
応援屋の桂馬さんが好きな方は、仁郎も好きなはずです。
そもそも、五関晃一のために誂えた作品なのではないか?と思わせられた程に、ナイスキャスティング!選んでくれてありがとう!
終始、五関くんは五関くんなんです。
演技も動きも何もかも。
声も透き通っていて横顔が美しい。
五感に嬉しい役どころ
ただただ、うっとりみておりました。
おりょうを殺めるシーンの、仁郎の、ドS加減がたまらなく最高!
心がない五関様、女を足蹴にする五関様。
ヲタクはひれ伏すしかない。
ヲタク全員あそこのシーン好きだよね!っていう。
トレンチコートを着て出てきた時には、息をのみました。
そうしないと悲鳴をあげそうだったから。
五関晃一×トレンチコート
最高!!!!
最高にカッコイイよ!!!!
私は原作をみていなかったですが、すごくわかりやすく演出されていたので、原作を見ずしても楽しむことが出来ました。
オープニングの前にかかっている蝉の声まで、きちんと意味がある。
そんな小さなことまで、演目のなかで、答え合わせが全てできる様になっていました。
良い子、BACKBEATが真逆の演出だったからこそ、余計にわかりやすく感じたのかもしれない。
唯一答え合わせがなかったというか、描かれていなかったこと。
私自身の持論なんだが。
女性は、好きでなくとも、複数回同じ人と身体を重ねたら、相手を好きになってしまう生き物。
生物学上、女性というのはそういう風にできてる。
すえさんは、お父さんの事を、愛していたのだろうか?どうなんだろう?
ということ。
まぁ、ストーリーとは関係の無い話であるし。
あくまでも人間の本質というか。
日本人が抱えている闇を描いているので、
そこは大して重要ではないのはわかっているけれど。
唯一気になった点。
あとは、仁郎が、どのタイミングで、奇子に特別な感情をいだくようになったのかも描かれていないが、私は勝手に。
奇子のために、、、と、時間を過ごすうちに、孤独のなかでそれを頼りにがんばっていたからこそ、そーゆー感情が生まれてしまうのは仕方の無いことだし。
このドラマのなかで、男を惑わせる女の怖さも表現していることだと思うから、自然と受け入れられたというのもあるのかな。
しかし。
こんなにも初日から完成度の高い舞台はなかなかないと思う。
セリフを噛んだり、言い直すシーンはあったけれど、テンポも熱量も最高でした。
役者の皆様流石です。
そしてなにより、座長の安定感に感動しかない。
戸塚くんは、役が戸塚くんに憑依するけど。
五関くんは、役が五関くんに寄ってくる。
そんな役者だな。
それぞれ、どちらも素晴らしい!